もと南海の火山島に住む私

I LOVE IZU

今日はアトリエがある伊豆の歴史を振り返ることにします。
画像はここから車で5分ほどの「加殿ジオサイト」。「伊豆ジオパーク(※)」を構成する場所の一つです。ここでは地表に露出した1100万年前の地層を目の前で見ることができます。その頃、伊豆半島は日本列島のはるか南の海にぽつんと浮かぶ火山島だったそうで、そのことを証明するように、ここの岩には熱帯の海でしか生きられない生物の化石が多数含まれています。「石灰質砂岩」といって、浅い海底に貝殻やサンゴなどの化石の破片が堆積してできたものなのだそうです。
 その岩にそっと触れてみると(削ることは禁じられています)、とてもザラザラとした肌触り。とその時、かつて沼津の海岸から見た伊豆半島の姿を思い出しました。そしてその姿、何と火山島の雰囲気をたっぷりと漂わせているではありませんか! やっぱり、ここはもと火山島だったんだ! そう改めて実感したのでした。
 私は今、もと南海の火山島に住んでいる。そう思うと、なんだか少しワクワクした気持ちになります!

※「ジオパーク」は世界遺産などと同様にユネスコが推進するプログラムの一つ。地質学的に国際的な価値のある場所の保護等を目的にしたもの。

浅い海底に貝殻やサンゴなどの化石の破片が堆積してできた岩です。
沼津の海岸から望む伊豆半島。火山島の雰囲気があるでしょ?

コメント